STMicroelectronicsは、アクティブ・マトリックス式有機ELディスプレイ(AMOLED)を搭載した次世代スマートフォンや小型電子機器向け小型電源IC「STOD13AS」を発表した。

AMOLEDはLCDに比べ電源に関する要件が複雑で、正と負の両方の電圧を必要とするが、同製品を用いることで、電源回路を簡略化することができ、こうした設計に付加価値を提供することが可能となると同社では説明している。

また、SOIプロセス技術を採用することで、正と負の電源の生成に必要なステップアップ/インバーティング用のDC-DCコンバータ2chを1チップに集積したほか、ディスプレイ駆動能力の向上や、堅牢性・信頼性を拡充するための短絡/過負荷保護モードも追加された。

さらに、ディスプレイの不使用時に、アプリケーションから同製品を完全にオフにすることができるイネーブル端子や、ディスプレイの消費電力が最小限の場合に効率を最適化するパルス・スキップ動作などのバッテリ寿命の最大化に役立つ省エネ機能も複数搭載されている。

なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、DFN12Lパッケージ(3mm×3mm)にて提供され、単価は1000個購入時に約1.08ドルとなっている。

STMicroelectronicsのAMOLED向け電源IC「STOD13AS」