NECは2月8日、企業が業務に使用するスマートフォンやタブレット端末を効率的に管理するMDM(Mobile Device Management)サービス「スマートデバイス管理サービス」の販売を開始すると発表した。初期費用は30万円(税別)で、サービスの利用料金は300IDの場合、1IDにつき月額300円(税別)となる。

「スマートデバイス管理サービス」サービス概要図

スマートデバイス管理サービスは、企業が業務においてスマートフォンやタブレット端末などを利用する際、利用状況のチェックや、盗難・紛失時の情報漏洩防止措置、ソフトウェアの更新、リモートデータ削除、端末設定の自動化機能や(端末の追加や、運用中の端末の設定内容変更など)、個別の端末ごとの初期設定や更新作業を実施する必要がなく、管理システム上のプロファイル機能に変更内容と対象端末を登録するのみで、自動的に一括設定・更新することが可能となる。

また、端末の電源オフ等で端末設定の更新がされていなかった場合、電源がオンになると自動的/強制的に更新する機能にも対応している。

さらに、組織が多階層・多部門にわたる企業が利用する際に最適なグループ設定や、グループごとの管理者設定、また、グループ管理者への利用権限設定機能などにも対応する。

これらの機能を、NECの「RIACUBE-V」をプラットフォームを利用したクラウドサービスで提供する。クラウドでの提供となるため、企業は個別にシステムを構築する必要がなく、初期導入費を抑え、短期間でサービスの利用開始が可能となる。

クラウドのプラットフォーム「RIACUBE-V」

また、ウィルス・マルウェア対策のためのアンチウィルス機能と、Webフィルタリング機能を搭載。市販のアプリケーションソフトで各機能を個別導入した場合と異なり、本サービスの管理機能の基で実行履歴管理や強制実行なども一元管理が可能(別途 オプション)。

対応OSは、Android 2.2以上で、iOSについては個別相談にて対応する。

同サービスの第一号ユーザとして、出光興産が業務用に導入した「ドコモ スマートフォン MEDIAS WP N-06C」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)の運用管理に利用を開始した。