米Googleは2月8日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome 17」の安定版の提供を開始した。Windows版、Mac版、Linux版、Chrome Frame版、いずれもバージョン番号は17.0.963.46。プリレンダリング機能や、強化されたマルウエア対策機能などを備える。

プリレンダリング機能は、ユーザーがOmnibox (アドレスボックス+検索ボックス)に入力し始めたときに自動コンプリートが機能する場合、ユーザーのURL入力の完了を待たずに、ユーザーが訪れる可能性の高いWebページの読み込みを開始する。プリレンダリングされたWebページをユーザーが開くと、キャッシュ効果で即座にページが表示される。Chrome 17のベータ・プログラムで追加された機能で、安定版には改善されたものが組み込まれている。

新しいマルウエア対策機能もChrome 17のベータ版で新たに実装された。有害なプログラムを配布するWebサイトからより効果的にユーザーを保護する。ユーザーがダウンロードした実行可能なファイル (拡張子が.exe、.msiのファイルなど)をChromeが識別する機能が拡張されており、既知の危険なファイル、または危険なファイルを配布している可能性が高いWebサイトからのダウンロードに警告を発する。

Chrome 17での脆弱性の修正は20件。レーティングが「High」のものが8件、「Critical」が1件含まれる。