楽天が運営するクチコミ就職情報サイト「みんなの就職活動日記」は2月8日、2013年度卒業予定の学生を対象に調査した「就職人気企業ランキング」の結果を発表した。総回答人数は6,289人。

同調査は、ノミネート企業590社のうち、志望動機の高い上位5社を選択し、それぞれの理由を「仕事の魅力」「会社の魅力」「雇用の魅力」「社会的責任の魅力」「採用活動の魅力」の5つの観点から選んだものを集計している。

総合ランキングの第1位は「 電通(男子文系3位、女子文系7位)」、第2位「伊藤忠商事(男子文系2位、女子文系5位)」だった。2社は毎年不動の人気企業だが、ランクインの理由について「優秀な学生を獲得するために戦略的に情報公開を行ったこと」が挙げられている。

総合第3位の「オリエンタルランド(女性文系1位)は、昨年と今年の文系のランキングを比較すると、第3位から第1位にランクアップしている。ランクインの理由については、「サービスのイメージに直結した評価により高得点を獲得した」と分析されている。

2013年度新卒「就職人気企業ランキング」総合版

今年順位 昨年順位 企業名
第1位 第7位 電通
第2位 第1位 伊藤忠商事
第3位 第6位 オリエンタルランド
第4位 第4位 資生堂
第5位 第2位 三菱東京UFJ銀行
第6位 第3位 全日本空輸(ANA)
第7位 第11位 JTBグループ
第8位 第16位 三井住友銀行
第9位 第8位 大日本印刷(DNP)
第10位 第18位 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ

文理系別では、文系のトップ3は上から「オリエンタルランド」「JTBグループ」「伊藤忠商事」、理系は「旭化成」「トヨタ自動車」の2社が第1位で、第3位が「花王」となった。文系トップ3企業の志望理由は「仕事が面白そう」という項目が50%以上を占めている一方、理系トップの旭化成とトヨタ自動車は「技術力がある」という項目が志望理由の上位3位に入っており、「自分の専門性を生かしたい理系の特徴が表れている」とコメントされている。

今回、倫理憲章が一部改訂となり、企業の情報公開の時期が10月から12月に変更になった。昨年比で10位以上ランクアップした企業は、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンやワコールなど、38社あるという。そのうち60%が倫理憲章の共同宣言に賛同していない企業で、これらの企業は早期からの情報公開を行った企業も多く、その結果がランクアップにつながったと分析されている。

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