NECビッグローブ(BIGLOBE)は2月1日、NTTドコモが提供するFOMAデータ通信サービスを利用できる「BIGLOBE 3G」(下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbps)の提供を同日より開始することを発表した。月額1,980円でネット利用が可能になる「デイタイムプラン」などを同時に提供する。

発表会に登壇した同社代表取締役執行役員社長の古関義幸氏から、今回の発表に関する概要説明があった。本サービスは、NTTドコモ網を利用したMVNOとしてNECビッグローブがFOMAデータ通信サービスを提供するというもの。午前2時から午後8時までに利用時間を限定した「デイタイムプラン」(月額1,980円)と、1日中データ通信が利用可能な「スタンダードプラン」(月額2,980円)の2種類のサービスプランを用意している。

両プランともデータ通信専用プランで、通話には対応していない

両プランとも、BIGLOBE接続サービスの利用者であればさらに210円の割引がされる

データ通信は一部のユーザーがトラフィックを占有してしまうことのないようにとの配慮から、BIGLOBE側から公平制御、プロトコル制御、通信料制御(3日間累積約360MB)の3つの制御がかけられるという。

本サービスで提供されるドコモのUIMカード(SIM)は、ドコモの提供するスマートフォンであれば基本的に利用可能だという。また、本サービスに合わせてモバイルWi-Fiルータ「RS-CV0C」(ネットインデックス製)を0円で提供するキャンペーンが実施される。これは、スマートフォンやタブレット、モバイルPC、携帯ゲーム機などのWi-Fi機器を最大で5台まで同時接続できるというもの。逆に、UIMカード(SIM)のみを希望するユーザーには、最大で12,000円をキャッシュバックするキャンペーンも実施する。受付期間は4月1日まで。

モバイルWi-Fiルータ「RS-CV0C」

登壇する古関義幸氏(写真右)

古関氏によれば、3GだけでなくドコモのLTE回線を利用したプランも現在検討中であるという。

また、タブレット端末「LifeTouchB」(Wi-Fiモデル)のレンタルも2月1日から開始される。同端末はAndroid OS 2.3を搭載した7型ワイドTFT液晶採用のタブレット端末。レンタル期間は2年間で、月額1,200円で提供されるという。そのほか、iPad 2やモバイルPCのレンタルも行なっている。

LifeTouchBが月額1,200円でレンタル可能に

タブレット端末「LifeTouchB」(Wi-Fiモデル)

フレッツ光と合わせて申し込むことで割安になるプランも提供される

同日の発表会では、BIGLOBEのサポート体制の強化についても紹介があった。今秋には、オペレーターが電話とリモートコントロールを使ってユーザーのPC / スマートフォンの設定を行うという新しいサポートサービスが提供開始予定だという。また、会場ではスマートフォンの音声認識技術を使った「BIGLOBE Q&Aアプリ」の紹介も行われた。これはユーザーがスマートフォンの使用方法などで困った際に利用するアプリで、投げかけられるQ&A方式の質問に答えていくことで、解決方法まで導いてくれるようになっている。音声認識を利用するので、難しい操作のできないユーザーにも気軽に利用できるようになっている。

BIGLOBE Q&Aアプリの利用イメージ(写真右)

続いて質疑応答の時間になり、古関氏が記者団の質問に答えた。micro SIMカードには対応しているか、との質問には現時点では通常のSIMカードだけだが、micro SIMカードも今後用意していく予定であると回答。BIGLOBE 3Gはどのくらいの利用者目標を目指しているのか、という質問には1年~2年で30万人~50万人ほどの人に使って欲しいと思っている、と明言した。BIGLOBE 3Gの海外ローミングについては、まだ未対応であるという。また、海外のSIMフリー端末では、BIGLOBE 3Gに対応するものと対応しないものがあるとのこと。BIGLOBE 3G経由でドコモの機種を利用した場合、テザリングには対応しているのかという質問には、現時点では対応していないが今後ユーザーのニーズを見極めて対応していきたい、との回答だった。