女優の深津絵里と俳優の瑛太らが6日、都内で行われた舞台『ガラスの動物園』の会見に出席した。

舞台『ガラスの動物園』の会見に出席した深津絵里(左)と瑛太 拡大画像を見る

同舞台はアメリカの劇作家、テネシー・ウィリアムズの同名戯曲を、演出家の長塚圭史が現代劇として舞台化。若手ダンスユニット「プロジェクト大山」を主宰する古家優里を振付師として迎え、長塚ならではの自由な演出が注目の作品となっている。

姉弟を演じる深津と瑛太は初共演となり、瑛太が「深津さんがお姉さんだなんて、こんなに幸せなことはないです(笑)。お互いまだお会いしてから時間は経っていませんが、深津さんは"武士"のような人ですね。そこまでシュッとしていられるのかと驚かされます」と印象を語ると、深津は「"武士"と言われるのは初めてじゃないので驚きません(笑)」と笑わせつつ、「瑛太さんは若いのに落ち着いていますよね。一緒にいて疲れないので、演技に集中できるんです。稽古を通して知らない一面をもっと知りたいです」と興味津々な様子。これに瑛太は照れ笑いを浮かべながら「たまに自分の役を忘れて『カワイイな』って思ってしまうんです。今から封印したいと思います(笑)」と返し、和やかなムードを"演出"した。また、深津が演じるローラが憧れるトムを演じる鈴木浩介は「役者の醍醐味です! 人生においてそんなにチャンスがあるわけではないので、最後の舞台のつもりで意気込んでおります(笑)」と力強く語っていた。

過去の華やかなりし思い出を捨てきれない母親のアマンダ(立石涼子)、極度の内気でガラス細工の動物たちとレコードが心の拠りどころの姉・ローラ(深津)、母親と姉への愛憎と惨めな現実への閉塞感を抱える弟のトム(瑛太)の3人に、トムの会社の同僚・ジム(鈴木浩介)を加えた4人の群像劇が展開する。

『ガラスの動物園』は、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて3月10日~4月3日の期間で公演される。