東京都と神奈川県は2日、インフルエンザの流行警報をそれぞれ発令した。手洗いを徹底し人混みを避けるなど、予防を心がけるようよびかけている。

東京都では、都内419インフルエンザ定点医療機関からの第4週(1月23日から1月29日)の患者報告数が1医療機関あたり32.2人になり、流行警報基準(※)に達した。この報告数は1999年の感染症発生動向調査開始以来、2004-2005年シーズンに次いで2番目に多いという。

※ 30人/定点を超えた保健所の管内人口の合計が、東京都全体の30%を超えた場合。10人/定点以下になるまで警報状態が継続する

都内におけるインフルエンザ患者報告数(2012年第4週までの過去5シーズン)(出典 : 東京都ホームページ)

一方、神奈川県内では、インフルエンザの定点当たりの患者報告数が2012年第2週(1月9日~1月15日)に流行開始の目安となる「1.0」を超え(「2.41」)、第3週(1月16日~1月22日)には注意報の指標となる「10.0」を超えたが(「13.61」)、引き続き第4週(1月23日~1月29日)の患者報告数が「34.24」となり警報の指標となる「30.0」を超えたため、インフルエンザ警報を発令した。

今シーズンは昨シーズンと同じ第4週での警報発令となったが、「流行開始週の翌々週での警報発令は、過去10シーズンでは見られない傾向」(神奈川県)という。

神奈川県インフルエンザ定点当たり報告数(出典 : 神奈川県ホームページ)