Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers.

CanonicalのMark Shuttleworth氏が「Introducing the HUD. Say hello to the future of the menu.」において、4月のリリースが予定されている「Ubuntu 12.04 LTS」に新しいメニューUIを導入する計画であることを発表した。この新しいメニューUIは、「HUD (Head-Up Display)」と呼ばれている。

公開されているサンプル動画を見る限りでは、HUDはブラウザのアドレスバーの動きとよく似ている。左上に表示されるテキストフィールドにテキストを入力すると、その言葉を含むメニュー項目が補完表示される仕組みとなっていおり、これはブラウザのアドレスバーにキーワードを入れた際にURL候補が表示される仕組みとよく似ている。

アプリケーションによっては、メニュー一覧のみならずプレーリストが補完表示される仕組みになっているようだ。ChromeやFirefoxが提供しているアドレスバーの「アドレスバーに入力すれば何かうまく事が進む」といったニュアンスを体現することを目指したUIともいえる。

Introducing the HUD. Say hello to the future of the menu.に掲載されているHUDの例

現在デスクトップOSで主流のメニューUIと比較すると、HUDは多くのユーザにとって現在の操作性からかなりかけ離れたメニューUIだといえる。Ubuntuは、デスクトップ全体のUIをUnityへ変更しつつあり、既存のUbuntuユーザにおいてもUnityのUIが肌に合わないと感じたユーザが、Linux Mintなど他のディストリビューションへの移行を模索し始めている。HUDは熱烈に支持される可能性もあるが、UIの大幅な変更を望まないユーザからは敬遠される可能性もある。