国内テレビの放送内容を記述したメタデータを提供する株式会社エム・データは、「2012年、世界に飛躍するアスリート」と題して、女子サッカーの澤穂希、野球のダルビッシュ有、男子テニスの錦織圭と、3名の2012年1月におけるテレビ露出状況を比較したデータを発表した。

2012年のスポーツ界において、まず大きなトピックとなった澤穂希、ダルビッシュ有、錦織圭の3名。澤は「FIFA 2011年最優秀選手賞」を受賞、ダルビッシュは「レンジャーズ」への移籍、錦織は全豪オープン・ベスト8進出といずれも世界を舞台としたうれしいニュースだったが、各テレビでの露出時間、広告価値換算でも非常に高い数字を叩き出している。

「FIFA2011年最優秀選手賞」を受賞した澤穂希(左)と全豪オープンでベスト8まで勝ち進んだ錦織圭(右)

3人それぞれの露出時のピークは、露出時間、広告価値換算ともに澤とダルビッシュがほぼ同数、錦織がそれに続くという結果に。さらに露出当日から7日間、および1月2日(月)~29日(日)での露出を比較すると、自身のプライベート問題も重なったダルビッシュが他の2人に倍以上の差をつけており、その注目度の高さが伺える結果となっている。各集計期間のデータは以下の通り。

露出ピーク比較

人名 露出日 テレビ総露出時間/番組 広告価値換算
澤穂希 2012年1月10日(火) 5時間59分35秒(39番組) 55億375万円
ダルビッシュ有 2012年1月19日(木) 5時間54分58秒(42番組) 54億8868万円
錦織圭 2012年1月24日(火) 3時間03分40秒(24番組) 23億8213万円

当日から7日間までの比較

人名 集計期間 テレビ総露出時間/番組 広告価値換算
澤穂希 2012年1月10日(火)~16日(月) 10時間13分14秒(97番組) 96億2557万円
ダルビッシュ有 2012年1月19日(木)~25日(水) 21時間21分53秒(184番組) 198億5029万円
錦織圭 2012年1月21日(土)~27日(金) 10時間52分17秒(130番組) 95億9258万円

1月全集計期間・1月2日(月)~29日(日)の比較

人名 集計期間 テレビ総露出時間/番組 広告価値換算
澤穂希 1月2日(月)~29日(日) 11時間06分54秒(127番組) 104億1307万円
ダルビッシュ有 1月2日(月)~29日(日) 23時間21分05秒(256番組) 216億7321万円
錦織圭 1月2日(月)~29日(日) 12時間47分37秒(188番組) 115億1568万円


また、それぞれの露出ピーク時における「スポーツ報道全般の露出時間量」と比較すると、澤の露出ピークのスポーツ報道全体の露出量は8時間18分36秒であり、そのうち澤は5時間59分35秒と全体の72%を占める。ダルビッシュの露出ピーク時のスポーツ報道全体の露出量は8時間15分01秒で、そのうち5時間54分58秒と全体の71%。そして錦織は、スポーツ報道全体の露出量7時間08分23秒のうち3時間03分04秒、全体の42%を占めて半数に迫る数字。この3名がアスリートの中でも飛び抜けて注目されていることがわかる結果となった。

【関連記事】
サッカー日本代表、新アウェイユニフォームは「結束」へ導く鳥をデザイン(2012年01月26日)
2011年テレビでもっとも話題となった有名人は? なでしことAKBの一騎打ちに(2012年01月11日)
テニスを極めるなら「Fan+(ファンプラス)」- マニアックなコンテンツも充実(2011年12月30日)