HTML5

HTML5やCSS3といった最新の技術を活用したWebページの制作は開発者にとっては魅力的な選択肢だが、そこには常に「どの機能ならば使っても良いか」という判断が必要になる。最新のブラウザがある機能に対応していたとしても、それがすべての主要ブラウザでサポートされていないことがあったり、あるバージョンでは特定の問題を引き起こすこともある。「どの機能ならば使っても良いか」という調査にかかるコストを考えると、従来の古い技術のみでWebサイトを構築する、といった選択肢も捨てがたいものとなってしまう。

こうした際に役立つサイト「HTML5 Please」が登場した。HTML5やCSS3、JavaScript APIに関して利用が推奨されるかどうか、どのブラウザのどのバージョンがサポートし、全体としてどの程度の対応状況にあるかをまとめたサイトだ。どの機能を利用すべきかといった判断をするのに役立てることができる。

HTML5 Please

HTML5、CSS3、JavaScript APIに関する推奨度合いがリストアップされている

使用は避けるべきとされている項目の例

代替機能を利用しながら注意して使うべきとされている項目

ブラウザごとの対応状況を示すテーブル

対応テーブルをインタラクティブモードで閲覧した場合

HTML5 Please」ではHTML5、CSS3、JavaScript APIを次の区分に分けて紹介している。

  • 利用が推奨される (use)
  • 利用が推奨される。機能しない場合も考慮しておく必要がある (use with fallback)
  • 利用が推奨される。機能しない場合にはライブラリなど代替手段を併用することで対処できる (use with polyfill)
  • 利用には注意が必要 (caution)
  • 利用には注意が必要。機能しない場合も考慮しておく必要がある (caution with fallback)
  • 利用には注意が必要。機能しない場合にはライブラリなどの代替手段を併用することで機能させることもできる (caution with polyfill)
  • 利用は避けるべき (avoid)
  • 利用は避けるべき。ただし機能しない場合にはライブラリなどの代替手段を併用することで機能させることもできる (avoid with polyfill)

同サイトでは、なぜ利用が推奨されるのか、なぜ利用が推奨されないのか、代替手段としてはどのようなライブラリが存在するのか、対応しているブラウザとそのバージョンはどうなっているのかなどがわかりやすくまとめられている。