ソリトンシステムズは1月27日、ネットワーク認証アプライアンスの新バージョン「NetAttest EPS V4.4」の販売を開始すると発表した。

NetAttest EPSは、PCやスマートフォンのネットワークへの接続時に、認証LANスイッチや無線アクセスポイント、VPN機器などと連携し、ユーザーや端末が正規のものか否かを判断する認証サーバ。1台で、固定パスワード認証、電子証明書認証、ワンタイムパスワード認証の3つサポートする。

システム概要

新バージョンの主な特長は、MACアドレス認証の強化、外部RADIUS認証サーバとの連携強化、Windowsドメインサーバとの連携強化、EAP-FAST認証方式に対応となっている。

MACアドレス認証機能(オプション)は、ユーザ情報とは別に、最大10万件のMACアドレスを登録できる。これは、スマートフォンの導入などでMACアドレス認証をおこなうデバイスの数が増えるような場合にも、余裕をもって対応可能。

これまでのバージョン含め一般的な認証サーバでは、MACアドレス情報を「ユーザー情報」として登録する必要があり、ユーザー情報と端末情報が混在してしまい、情報を最新かつ正確に管理することが困難だったが、今回搭載した新機能では、内部にMACアドレス専用のデータベースを持たせ、ユーザデータとは別にすることで、情報の追加・更新がしやすく、正確な管理が可能になったという。既存の資産管理ツールで収集したMACアドレス情報(CSV形式)を利用し、一括削除、一括登録などを行うことも可能。

外部RADIUS認証サーバとの連携強化では、内部に利用者情報が登録されていない場合に外部認証サーバ(RADIUS)に転送する。利用者はNetAttestのワンタイムパスワードと他ワンタイムパスワードシステムとの平行運用やスムーズな移行が可能。

Windowsドメインサーバとの連携強化では、内部に利用者情報が登録されていない場合にWindowsドメインサーバに転送する。これにより、PC利用時にWindowsドメインログオンを行う社員アカウントはWindowsドメインサーバ上の情報を利用し、ネットワーク認証のみ行うゲストアカウントはNetAttest EPSに登録するなどの運用が可能になる。

また、シスコシステムズの有線認証スイッチ・無線アクセスポイントで対応するID・パスワードにより認証するEAP-FAST認証方式に対応する。

価格は、大規模向けモデル「DX03」と小規模向けモデル「SX04」がオープン、中規模向けモデル「ST04」が89万円。