日本オラクルは1月26日、大阪大学 基礎工学部・情報科学科が100台のクライアント端末を含む演習教室用システムの刷新に、同社が開発した仮想デスクトップ基盤を構築する「Oracle Virtual Desktop Infrastructure」を採用・稼働開始したと発表した。

これにより、同大学では、仮想デスクトップ環境でUNIX系OSとWindowsを切り替えて使用することが可能となる。

同大学では、今回のシステム刷新対象のクライアント端末100台に対する要件として、「UNIX系OSとWindowsを切り替えて使用できること」に加え、「特別なソフトウェアをインストールすることなく遠隔から利用できること」、「物理マシンよりも管理が容易なこと」、「クライアント端末を現在の100台規模から1,000台規模に拡張しても管理コストが抑制できること」などを挙げていた。

これらの要件に対し、オラクルは、シンクライアント「Sun Ray 2」をクライアント端末とする「Oracle Virtual Desktop Infrastructure」の構築を提案。同大学が最も重視していた、「授業で利用するUNIX系OSが動作すること」「UNIX系OSをサポートしている仮想デスクトップ環境はオラクル製品だけだったこと」から採用に至った。

今回、Oracle Virtual Desktop Infrastructureを採用することで、同大学では、「Sun ZFS Storage 7320 Appliance」のクローン機能を使用し、100台の仮想マシン作成を短時間に実行できた。同等の予算で導入した旧来システムと比較して、8倍のストレージ容量が使用可能だという。

オラクルのサーバ/ストレージ製品群の導入・保守は、NECとNECシステムテクノロジーが担当した。