調査会社の英Ovumは1月23日(現地時間)、モバイルアプリケーション開発者を対象にプラットフォームなどについて調べた年次調査の結果を発表した。今年もiOSが引き続き重要度においてトップとなったが、同社はAndroidがその座を奪うと予想している。
同調査は、世界のモバイルアプリ開発者に対し、最優先のプラットフォームや開発技術について尋ねたもの。最優先のプラットフォームとしては、米AppleのiOSが最も多く挙がり、Androidがこれに続いた。3位以下は、「BlackBerry」(カナダResearch In Motion)、「Windows Phone」(米Microsoft)となっている。
Ovumは、プラットフォームの覇権という点では「Androidがこの12ヵ月でiOSを追い越すだろう」としながらも、iOSとAndroidが2大プラットフォームとなっており、ほぼすべての開発者が両OSをターゲットに開発しているとコメントした。
BlackBerryとWindows Phoneも「開発者の関心が高まっている」と報告されている一方で、Windows Phoneの前身となる「Windows Mobile」、「Symbian」(フィンランドNokia)、「webOS」(米Hewlett-Packard)など、「過去に重要だったスマートフォンプラットフォーム」から離れる動きが顕著だと指摘されている。
このほかのトレンドとしては、「JavaやFlashなどのクロスプラットフォームによるアプローチから、HTML5などWebベースの標準が好まれるようになっていること」、「配信チャネルとしては引き続き「Android Market」などベンダーのアプリストアなど配信チャネルが好まれていること」などが報告されている。
