米Microsoftが昨年2011年5月にSkypeを買収して以降、「Windows PhoneでSkypeはいつ使えるようになるのか?」といった感想を抱いていたユーザーは多いだろう。だがMicrosoftによれば、もう間もなくでSkype for Windows Phoneが登場することになるという。

VentureBeatが1月15日(現地時間)に報じたところによれば、Skype担当バイスプレジデントのRick Osterloh氏がインタビューの中で、Skype for Windows Phoneが間もなくデビューすることになると語ったという。AndroidやiPhone、BlackBerry向けにはすでに提供が行われており、Microsoftが買収した企業にもかかわらず、これまでWindows Phone (WP7/7.5)用のSkypeは用意されていなかった。この点を不満に思っていたユーザーには朗報だろう。

The Vergeによれば、この最初のSkype for Windows Phoneは今年2月にスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress (MWC)で提供が開始される見込みだという。ただし、この製品はあくまで基本的なSkype機能を提供するもので、People HubのようなWindows Phone OSそのものとの統合は、次期メジャーアップデートといわれる「Apollo」まで、まだ先の話になるようだ。

Windows Phoneについては、2012年中に2回のOSアップデートが提供されると噂されている。WMPoweruserが以前に報じたところによれば、Microsoftは2012年第2四半期に「Tango」、2012年第4四半期に「Apollo」の2つをリリースする計画だという。Tangoは正確には現行のWindows Phone 7.5製品ラインの延長にあるOSアップデートではなく、あくまで「ミッドレンジ以下の製品をターゲット」としたOSになるという。一方のApolloはすべてのスーパーセットとなる上位版OSの位置付けで、こちらが現行のWindows Phone OSのMango (7.5)の後継にあたる製品になるとみられる。いずれにせよ、MWCのタイミングに前後して何らかのアナウンスが行われるはずだ。