AIU保険はこのほど、保険金支払い関連書類について、従来の紙による管理から電子ファイルによる管理に変更していくと発表した。

今回の決定は、地震等の災害時の事業継続計画(BCP)の一環として実行するもの。これまでは、書類の保管場所でしか確認ができなかったが、大規模災害発生時においても他の拠点から閲覧が行えるようになるため、保険金支払業務を滞りなく継続することが可能となるという。

同社は電子化にあたり、損害サービスの基幹システムと連動した電子ファイリングシステムを導入。2月1日より、スクール傷害サービスセンターおよび東海・北陸傷害サービスセンターにて、稼動開始を計画している。なお、書類の電子化は、一部を除く全保険種目で実施し、2012年中に全国の拠点まで拡大する予定。

また、同じくBCPの観点から、大阪における関連拠点の人員を拡充し、業務量が集中していた東京拠点の機能分散を推進。同時に、大阪に新たな業務を行う損害サービスセンターを設立し、1月10日より業務を開始した。