『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション』創刊号表紙

デアゴスティーニ・ジャパンは、ジャズレーベルの最高峰「ブルーノート」にその名を残すアーティストを毎号1人ずつ取り上げ、CDとマガジンでその名演と生涯、レーベルの歴史などを紹介する隔週刊『ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション』を、2012年1月10日(火)より発売する。第1号は創刊号特別価格490円、2号以降は通常価格1,190 円、発売日は隔週火曜日。

ブルーノートは、ジャズを心から愛した1人のドイツ人、アルフレッド・ライオンが1939年に創設したジャズ・レーベルで、これまで数多くの名盤を世に送り出し、世界中のファンに今もなお愛されている。伝説のレコーディング・エンジニアと呼ばれるルディ・ヴァン・ゲルダー、400枚を超えるジャケット・デザインを手がけてきたリード・マイルズなど、所属アーティストとは別に、各時代を象徴するキーパーソンがレーベル内から誕生したこともその魅力の一つ。今回創刊される『ブルーノート・べスト・ジャズコレクション』は、ジャズ・アーティストとともにレーベルの歴史にも迫った貴重なコレクションとなる。

本書は、1人のジャズメンとブルーノートのかかわりやその音楽人生を追う「ブルーノート・ジャズメン」、ブルーノートがいかにして名門レーベルと成りえたかその軌跡をたどる「ブルーノート&ジャズ・ヒストリー」、付録CD収録曲を詳しい解説を通してその音の文脈を深く読み解くことができる「ブルーノート・セレクション」、テーマごとにべスト5の曲を紹介する「ブルーノート ベスト5」、各界のブルーノート好きがとっておきの一枚をセレクトする「私の薦める1枚」と5つの章で構成。CDにはブルーノートからリリースされた名盤の中から選りすぐりの名演を収録し、ジャズ初心者でもどこかで聴いたことのあるであろう名曲に出会うことができる、本シリーズオリジナルのリストとなっている。

本書に封入されるCDのジャケットデザイン

写真はブルーノートの共同経営者であり、カメラマンでもあるフランシス・ウルフが撮影したものを中心に掲載。ウルフの写真管理を任されている「モザイク・イメージ」の全面協力によって実現したもので、本邦初公開となる写真もあるという。ちなみに「モザイク・イメージ」は、ブルーノート未発表音源の発掘や新録音のプロデュースで知られるマイケル・カスクーナが運営する通販専門レーベル「モザイク・レコード」内の一部門でもある。

創刊号では、名盤『カインド・オブ・ブルー』、『ビッチェズ・ブリュー』などで知られるモダン・ジャズの帝王マイルス・デイヴィスにフォーカス。彼が「帝王」と呼ばれるゆえん、その名演と生涯に迫る一冊となっている。付属CDには「枯葉」、「イエスタデイズ」、「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」など全6曲を収録。

全70号からなる『ブルーノート・べスト・ジャズコレクション』は、第2号にハービー・ハンコック、第3号にソニー・ロリンズ、第4号にアート・ブレイキー(&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)、第5号にジョン・コルトレーンが予定されており、言わずと知れたジャズの巨匠が続々登場。以降のラインナップも気になるところだ。

第2号以降の表紙。左から第2号ハービー・ハンコック、第3号ソニー・ロリンズ、第4号アート・ブレイキー(&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)、第5号ジョン・コルトレーン