NTTコミュニケーションズは12月22日、横浜市教育委員会が構築する校務システム基盤に対し、クラウドサービスを提供すると発表した。

同システムは、2011年度に横浜市立小学校344校、約1万人の教職員の利用が予定されており、最大で約19万人の児童情報が格納される日本最大規模の校務支援システムとなる見込み。

校務システムは、教職員が成績処理などを行う学期末にシステム処理が集中し、必要とするリソースがピークになることがあるが、クラウドサービスにより必要なリソースを必要な時に最適化して提供する運用が可能となり、高いコストパフォーマンスが実現される。

同社が提供するクラウドサービスは、成績情報などの重要な個人情報を所持するため、インターネット回線を用いず、既存の教育情報ネットワークと専用回線で接続することでセキュアな環境を提供する。

加えて、校務システムの管理者の操作ログを取得する仕組みを提供し、適正な権限統制や不正操作などを防止する仕組みがとられる。

NTTコミュニケーションズが提供する「横浜市教育委員会の校務システム」概要