日立製作所は、中小規模のファイル共有およびバックアップ用途向けのネットワークストレージサーバ「HA8000/NS」の新ラインナップとして、OSにWindows Storage Server 2008 R2 Standardを採用し、無停電電源装置(UPS)を内蔵した「HA8000/NS10 内蔵UPSモデル」の販売を開始した。出荷開始は12月28日で、価格は449,400円~。

「HA8000/NS10 内蔵UPSモデル」

製品は、専用のUPS管理ソフトウェアをあらかじめインストールしており、停電発生時のシステム保護設定や、電源オン/オフのスケジュール運転設定などを設定可能なため、情報システム管理部門を設置していない小規模な企業や、システム管理者が不在の支社・営業所などのオフィスでも、容易にUPSの運用管理を行うことができるという。また、UPSを外付けする場合と比較して、設置面積を約32%削減し、省スペース化を実現している。

UPSを内蔵していることにより、内蔵しているRAIDコントローラのライトキャッシュ設定を常時オンに設定することができ、これにより、ライトキャッシュ設定をオフに設定した場合と比較して、ファイル書き込み性能がファイル共有用途時で約5倍、バックアップ用途時で約3倍に向上したという。

UPSの持続時間は8分程度で、対応容量は、RAID 5(SAS2.0)の場合が292GB(146GB×3)~4.2TB(600GB×8)、RAID 5(SATAII)の場合が500GB(250GB×3)~6TB(2TB×4)。