JR東海は21日、東海道新幹線東京駅14~19番線と、新大阪駅に新設される新27番線に、新型可動柵(ホームドア)を設置することを発表した。

東海道新幹線の東京駅と新大阪駅に設置予定の新型可動柵(イメージ)

新型可動柵は既存の可動柵を利用して設置され、従来型のハニカム構造からパイプ構造に変更される。これにより、駆動部本体がコンパクト化され、コスト低減が実現。さらに新型可動柵は1ユニットを一晩で据え付けられ、利用者の通行を極力妨げずに設置できるという。

この新型可動柵の技術開発にめどが立ったことに加え、2012年3月をもって300系車両が引退し、扉位置の統一化が進むことから、ホーム上の安全性を高めるために新型可動柵の設置が進められることに。東京駅14~19番線と、新大阪駅の新27番線が今回の対象となり、来年1月から工事に着手する。東京駅14番線と新大阪駅新27番線については、2013年3月の使用開始を予定している。東京駅15~19番線の新型可動柵は2015年3月までに順次使用開始予定。

なお、新大阪駅の20~26番線については、東海道新幹線の16両編成の列車のほかに8両編成の列車も入線し、扉の位置が統一されていないため、今回の計画の対象外となる。