韓国Samsungは12月18日、ドイツ・マンハイムの連邦地方裁判所でAppleを提訴した。Samsungは提訴において、エモティコンのインプットを含む4件の特許を侵害されたと主張している。

Samsungの代表者がReutersやWall Street Journalに明かしたところによると、12月18日にマンハイム地裁に提出した訴状で、SamsungはAppleが通信標準技術関連の特許2件、ユーティリティ関連特許2件、合計4件の特許を侵害していると主張したという。この中には、モバイル端末向けのエモティコン入力メソッド、音声変換などが含まれている。該当する製品は「iPhone 4」「iPhone 4S」「iPad 2」。

ドイツでは先日、デザイン特許を主張していたAppleの要求が認められ、SamsungのAndroidベースのタブレット「Galaxy Tab 10.1」の販売差止め令が下った。Samsungはこれを回避するため、修正したタブレット(「Galaxy Tab 10.1N」)を提供している。

デザイン特許による販売差止めを回避するために発表された「Galaxy Tab 10.1N」

一方、オーストラリアではSamsungの販売差止めは無効となり、米国でもSamsung製品の販売差止めを求めたAppleの要求は棄却されている。

マンハイム地裁は今月初め、Apple対Motorola Mobilityの訴訟においてMotorolaの主張を認める判決を下している。これにより、MotorolaはドイツでのApple製品の販売差止めを求めることができる。