外為オンラインは15日、30代~40代までの男女200人を対象に実施した「2011年のお金」に関するアンケート調査の結果を発表した。これによると、「今年活躍した有名人でお札の肖像画にするなら一体だれ」との質問には、1万円札が「孫正義」氏、5千円札が「澤穂希」氏、千円札が「芦田愛菜」ちゃんと回答した人が最多だった。

調査は、インターネットアンケートシステムを利用し、11月30日~12月3日の4日間、全国の30代~40代の男女100人ずつ、合計200人に「今年1年のお金事情」について調査した。

これによると、「あなたは今年1年でどれほど貯金をしましたか?」との質問には、「全く貯金をしていない」(25.0%)が1位、ついで「10万円以下」(16.5%)、「100万円以上」(15.5%)が続いた。年間の貯金額が0~10万円未満という人が40%以上ということになり、「あまり貯金できていないという人が多くいることが明らかになった」(外為オンライン)。

「あなたは今年1年でどれほど貯金をしましたか?」との質問には、年間の貯金額が0~10万円未満という人が40%以上ということになった

「今年1年で思わぬ出費はありましたか?」という質問には、予期しない「思わぬ出費」があったという人は60.0%だった。その内容は「友人・親類の冠婚葬祭」が36.7%で最も多く、次いで35%の人が「家電の故障・修理」と答えた。全国を対象に調査したため、思わぬ出費だったという項目に「東日本大震災」や「台風による屋根修理」という答えもあった。

「あなたにとって今年1年は金銭的によかった? 悪かった?」との問いには、「よかった」「どちらかといえば良かった」と答えた人はわずか14.5%で、「普通」と答えたのは37.5%、「悪かった」「どちらかと言えば悪かった」は48.0%という結果だった。外為オンラインでは、「震災や円高などが一般会社員のふところ事情にも関連しているのではないか」とみている。また「悪かった」と答えたのは40代の未婚男性が最も多く、「貯金額なし」と答えた層と一致した結果となった。

さらに、今年活躍した人たちを各分野から複数挙げ、その中からお札の肖像画にふさわしい人を選択してもらったところ、1万円札のお札にふさわしい人に選ばれたのは震災時の100億円の寄付やソフトバンク優勝時の胴上げが印象的だったソフトバンク孫正義社長。

5千円札のお札にふさわしい人に選ばれたのは、奇跡のゴールで「なでしこジャパン」旋風を巻き起こした澤穂希選手。千円札にふさわしい人に選ばれたのは、大活躍だった「芦田愛菜」ちゃんだった。

千円札にふさわしい人に選ばれたのは、大活躍だった「芦田愛菜」ちゃんだった

その他の自由回答では、1万円札にスティーブ・ジョブズ氏、千円札にマツコ・デラックスさんの名前が挙がっていた。