米ドル(対円)相場の規則性に注目

欧州債務問題への懸念が強まる中、最近の米国景気は、雇用情勢が緩やかに改善し、消費や企業の景況感も改善するなど、一時の悲観的な見方は弱まっています。しかし、欧州債務問題による景気の下振れリスクへの警戒は強く、FRB(米連邦準備制度理事会)では、景気の状況を見極めながら追加の金融緩和策などを実施する用意があると強く表明していることから、外国為替市場では、米ドル(対円)相場のこう着状態が続いています。

今後の米ドル(対円)相場の方向性は、米国の景気動向やそれに伴なう金利の変化などが大きく影響してくるとみられることから、経済指標の発表や金融政策などに注目が集まります。一方、過去の米ドル(対円)相場の動きは一定の規則性があったと考えられることから相場の先行きを見るうえで、一つの参考になるかもしれません。

2004年以降の米ドル(対円)相場の動きをみると、米ドルの「高値から高値」までの期間はおおむね1年半程度となっていたことがわかります。また、2007年以降の米ドルの下落局面では、「安値から安値」までの期間がおおむね1年弱程度となっていました。こうした規則性を現在の米ドル(対円)相場に当てはめてみると、米ドルは、75.82円(2011/10/27)で当面の安値をつけ、2012年1月に向けて、ある程度の反発をみせる可能性があると考えられます。今後もこうした一定の規則性が続くとは限りませんが、投資家の多くが過去の値動きを参考にする傾向があることから、経済動向と併せて、こうした規則性にも注目してはいかがでしょうか。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2011年12月15日 日興アセットマネジメント作成)

●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。「楽読」→http://www.nikkoam.com/fund-academy/rakuyomi

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