カナダのResearch In Motion (RIM)は10月中旬に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された開発者会議において次期主力OSである「BlackBerry BBX」を発表したが、この名称が商標侵害で使えない可能性が高まっている。

英Registerが12月7日(欧州時間)に報じたところによれば、先月のRIMの発表を受けてBASIS Internationalというソフトウェア企業が起こしていた名称使用差し止め訴訟だが、12月6日(米国時間)付けで裁判所がBASISの訴えを認める判決が出されている。これにより、RIMの「BBX」使用は事実上難しくなったようだ。BASISは「BBx」「BBj」などの名称で言語ツールやフレームワーク製品をリリースしており、カテゴリ上の競合問題もあるとみられる。

だが、その後RIMが発表した声明によれば、同社はすでに次期OSの別の正式名称を決定しており、12月7日よりシンガポールで開催されるDevCon Asiaの中で「BlackBerry 10」として同OSを発表する予定だという。BBXは従来までのBlackBerry OSとは異なり、RIMが買収したQNXベースのOSへと改修されている。PlayBook OSはすでにQNXをベースとしており、スマートフォンとタブレットで共通基盤が用いられる形となる。ブランディングでつまづきはしたものの、当初の発表スケジュール等への影響はないようだ。

関連リンク

BlackBerry DevCon 2011 - CEOのMike Lazaridis氏が次世代OS「BBX」を発表 (2011年10月19日)
加RIM、スマートフォン/タブレット対応の次期主力OS「BlackBerry BBX」発表 (2011年10月19日)
Research In Motion (RIM)
BASIS International