Microsoft Hyper-V Server 2008 R2 provides a reliable and optimized virtualization solution.

Microsoft Hyper-Vで動作するLinuxがその性能をフルに発揮するにはMicrosoftが提供しているサポートソフトウェア「Linux Integration Services for Hyper-V」をインストールする必要がある。ゲストにLinux Integration ServicesをインストールすることでHyper-Vの提供しているネットワークコントローラ、IDE/SCSIストレージコントローラ、ホストとの時刻同期、高速ブート機能、外部からの連動シャットダウン機能などが有効になる。

このドライバの最新版が「Linux Integration Services Version 3.2 for Hyper-V」として公開された。サポートされているLinuxゲストは次のとおり。

  • Red Hat Enterprise Linux 6.0 / 6.1
  • CentOS 6.0

以前のバージョンからの主な変更点は次のとおり。

  • マウスサポートの統合。以前はマウスサポート用に別のパッケージを導入する必要があったが、本バージョンからはマウスサポートも統合されている。
  • 仮想環境に割り当てられる仮想プロセッサ数を4つまでに拡張。
  • Windows 8 Developer Previewで提供されるHyper-Vで動作するようにネットワークドライバを更新。
  • SCVMM (System Center Virtual Machine Manager)互換問題の修正。

ホストとしてはWindows Server 2008、Windows Server 2008 R2/SP1、Windows Server 2008 Hyper-V RTMアップデート適用済み版、Hyper-V Server 2008、Windows Server 2008 R2 Hyper-V RTM、Hyper-V Server 2008 R2 RTMなど。SUSE Linux Enterprise Server 10やRHEL 5系には対応していないため、それらディストリビューションを利用する場合にはバージョン2.1を利用する必要がある。

MicrosoftはHyper-Vの提供する仮想環境で動作するOSを増やす取り組みを進めている。現在のところRHELおよびCentOSがサポートされているが、今後さらにサポート対象を増やしていくものと見られる。