Intelは今年9月に開催されたIntel Developer Forum 2011において、GoogleのAndroid開発責任者であるAndy Rubin氏をステージに招待して同OSのx86プラットフォームへのポーティングを積極的に推進し、これまでARMに比べて1まわりも2まわりも遅れていた最新バージョンへの対応を行おうとしている。そして現在、Android 4.0.1 for x86の最初のソースコードが公開され、以前に比べてタイムリーにキャッチアップできつつある様子がうかがえる。
先日、Ice Cream Sandwich (ICS)ことAndroid 4.0.1のソースコードが公開されたが、これをx86プロセッサ向けにポーティングしたISOイメージが「Android-x86」のプロジェクトページで公開されている。同プロジェクトはAndroid OSのx86プラットフォームへの移植を目的としたプロジェクトだが、本プロジェクトはARMをベースにしており、最初にプロジェクトツリー上に公開された実行イメージはOMAP4を搭載したGalaxy Nexus向けのものである。だがAndroid-x86のGoogle Groups上に記載されたChih-Wei Huang氏のメッセージによれば、このAndroid 4.0.1 for x86は主にWi-Fi、マルチタッチ、AMD Radeon向けのOpenGL ESをサポートした実装途中のバージョンで、音やカメラ、イーサネット接続、Intel環境向けのハードウェアアクセラレーションには現時点で未対応だという。現在、Android-x86のプロジェクトツリーにはAMD Brazosタブレット向けのISOがアップロードされており、上記機能を試すことが可能だ。
PC以外の各種モバイル端末へと活動領域拡大を狙っているIntelにとって、ARMプロセッサが幅を利かせているスマートフォンやタブレットといった市場の攻略は大きな目標だ。一方で最大勢力であるAndroid OSは主にARMをターゲットに開発されており、Intelのx86プラットフォームへの移植は後手後手にまわっており、数世代前のOSしか利用できないといった状況が続いていた。事業領域拡大ならびに、変化の激しいモバイル端末市場においてこのスピード感の差は致命的だ。Computerworldによれば、HPのSlate 2やCiscoのCiusといったIntelプロセッサを採用したタブレット製品では、こうした理由などから旧世代のAndroid OSを採用している。同誌ではIntelがICSサポートを確約しているとの担当者のコメントを紹介しているほか、MIPSまた同様に既存のAndroid 3.x Honeycombサポートに加え、ICSサポートに向けて作業を進めていることを紹介しており、こうしたプラットフォーム間の差が縮まりつつあるようだ。
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