監督のショーン・レヴィ(左)、ダコタ・ゴヨ(右)、花束プレゼンターとして登場した芦田愛菜(中)

12月9日に公開される映画『リアル・スティール』の監督ショーン・レヴィと子役のダコタ・ゴヨが来日、30日に都内で記者会見を行った。

本作の舞台は高性能のロボットが死闘を繰り広げるロボット格闘技全盛の時代。落ちぶれた元ボクサーのチャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)がゴミ捨て場で旧式のロボット”ATOM”と出会ったことをきっかけに運命を切り開き、息子マックス(ダコタ・ゴヨ)との絆も取り戻していく。

12歳のダコタ・ゴヨは、製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグが惚れ込んだという才能の持ち主。「コンバンハ……、コンニチハ。映画を楽しんでください」と可愛らしく挨拶。出演が決定したのは最後のオーディションから3日後のことだったという。「キッチンで家族とディナーを食べているときに知らされたんです。あまりにびっくりして床を転げ回りました。スピルバーグ作品に出られて喜ばない人間なんていません」。

ゴヨ起用の決め手についてショーン・レヴィ監督は「最終候補に残った何人かの子どもたちをスティーヴン(・スピルバーグ)に会わせたとき、『もっと特別な何かを持った子がいるはずだ。自然と応援したくなる、胸を鷲づかみにされるようなリアル感を持った子がほ欲しい』と言われたんだ。それからそういう子を探し求め、ダコタを見つけた。彼を一目見て、これだ! と思ったね」と経緯を語った。

また、父親役のヒュー・ジャックマンについては「彼は素晴らしい肉体を持っているから、ファイター向きだと思った。そして何よりスクリーンに登場すれば本当に魅力的で、誰もが彼を好きになってしまうんだ」。今回は挫折を味わい、屈折してしまった嫌な男を演じる。「ヒューがダコタに嫌なことを言うシーンで、カットがかかった後に『ちょっと僕、意地悪すぎない? 大丈夫かな』と心配そうに訊いてくることもあったよ(笑)」と撮影時のエピソードを披露した。

質疑応答で記者に「良い声ですねー。ラジオをやったら?」と話しかけるなど気さくなショーン・レヴィ

ダコタ・ゴヨのお気に入りのシーンはATOMとダンスを踊るところだという

『リアル・スティール』の最大のテーマは”父と子の絆”だ。なぜ今、この作品を作ろうと思ったのかという質問に対し、「今は技術革新の時代でFacebookやTwitterのようなサービスがあふれているよね。これは他者と関わりたいという欲求が根本にあるから生まれたものだと思うんだ。だから人と人との繋がりを大切に描きたいと考えたんだよ」。 また、大切にしている絆は? と尋ねられ、考え込んでしまったゴヨに、すかさずレヴィが「お母さんって言っておけばいいんだよ! 今日もそこにいるんだからさ」と会場に来ていたゴヨの母に気を遣ってみせ、笑いを誘った。

将来の夢をきかれると、「できることなら、MARVEL作品に出たいです。ヒューのウルヴァリンも大好きなので。そして乗馬が好きなので西部劇にも出てみたい。目標とする俳優はジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオです」と大きな希望を語った。

そして最後にサプライズゲストとして、日本の”天才子役”、芦田愛菜が花束を持って登場。「Nice to meet you!」と英語で挨拶し、「映画、とっても楽しかったです! 最後の方は私も戦っているような気分になりました!」とコメントすると、レヴィは「もし『リアル・スティール2』を作るときは、ぜひ出て欲しい!」と半ば本気でオファー。芦田の印象を尋ねられると、「今まで生きてきて出会った生物史上、もっとも可愛らしい!」(レヴィ)、「これまでに見た子どもの中で最高に可愛いね。ちょっと疲れていたけど、彼女に会えて元気になりました」(ゴヨ)と、2人とも骨抜きにされていた。

芦田愛菜の登場に場内も沸き立った

このATOMは撮影に実際使用したもの。日米天才子役がファイティング・ポーズで締めくくった

『リアル・スティール』は12月9日(金)、全国公開。配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン。