Camino is an open source web browser for Mac OS X users.

Webブラウザはそのアップデート周期を早める傾向にある。新しいWeb標準の実装やセキュリティ対策、古いブラウザからのリプレース促進などを考えると、ひとつの方向性としては間違ったものではないが、こうした頻繁なアップデートを好まないユーザもいる。

もしMac OS X TigerやLeopard、Snow Leopard、Lionを使っていて、頻繁なアップデートでUIや使い方が変わるのを好まないという場合、「Camino」を選択するという方法がある。CaminoはGeckoベースのブラウザで、Mac OS Xにターゲットを絞って開発されている。サポート環境もTiger以降と幅が広い。

Caminoの最新版は「Camino 2.1」だ。Firefox 3が採用していたGecko 1.9.2を搭載し、従来のバージョンと比べてアドレスバーの自動補完機能の強化や安全ではないプラグインの自動無効化機能、オフライン機能の導入、ステータスバー非表示に対応、プラグインの個別無効化機能などが取り込まれている。

Camino 2.1 on Mac OS X Lion

アドレスバーにおけるURL補完

安定性やセキュリティ上の問題によって自動的に無効にされるプラグイン

アドレスバーに「about:plugins」でプラグイン情報を表示。

「about:config」で設定ページを表示させ、「camino.diabled_plugin_names」にプラグイン名を指定することで個別にプラグインの無効化が可能。セパレータは「;」

無効にされたプラグインは「about:plugins」のページに表示されなくなる

最新のWebブラウザと比較すると、目新しい機能は見当たらないが、OSXをターゲットにして着実に必要な改善を続けている印象を受ける。頻繁なブラウザアップデートに悩んでいるのであれば、Caminoはひとつの選択肢だ。