福島県は29日、同県伊達市の旧小国村で国の暫定規制値(500ベクレル/kg)を超える放射性セシウムを検出した米のうち、直売所に出荷され流通した可能性があるとして確認中だった9kg(6袋)の米について、販売されていたことが判明したと発表した。

福島県は28日、同県伊達市の旧小国村と旧月舘町で収穫された米から、暫定規制値を超える放射性セシウムを検出したと発表。伊達市旧小国村では農家2戸、旧月舘町では農家1戸の米から、規制値を超える米が確認された。

旧小国村で規制値を超えた米の分析値は、580ベクレル/kg、780ベクレル/kg、旧月舘町で規制値を超えた米の分析値は1,050ベクレル/kgだった。

このうち、旧小国村で規制値を超過した米の流通先について、直売所に出荷された18kgのうち9kg(6袋)の所在は確認済みだったが、残り9kg(6袋)は流通した可能性があるとして、福島県で確認中だった。

今回福島県では、この9kgの「もち米」について、販売されていたことが判明したと発表。直売所ではこのもち米を回収することとした。販売した期間は11月4日~11月17日。福島県では、このもち米を購入した人に対し、直売所に申し出るよう呼びかけている。