日本アイ・ビー・エムは11月29日、顧客企業のニーズにこたえるため、グローバルで統合化された企業向けパブリック・クラウド・サービス「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」の機能を拡張すると発表した。

追加される主な機能は、「ファイアーウォール専用イメージ」「仮想マシン・イメージの可搬性」「永続ストレージの機能向上」。

ファイアーウォール専用の仮想サーバのイメージが提供されることで、通信パケットのフィルタリング機能や外部からの通信をしかるべき内部の機器へ転送するポートフォワーディング機能など、ファイアーウォールとして必要な機能を備えた仮想マシンを容易に構築することが可能になる。

同サービスは米国2ヵ所、カナダ、ドイツ、日本、シンガポールの6拠点から提供されているが、顧客がカスタマイズした仮想マシンイメージを、拠点をまたがって移動できるようになった。

機能拡張に伴って料金体系も拡充され、これまで「基本ソフトを含んで1時間10円」からの料金で提供していたが、「基本ソフトを含まず1時間7円」からの新たな料金体系に変更された。新機能の提供および基本ソフトを含まない料金体系は12月5日から開始する予定。