映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の完成披露試写会が22日、東京・丸の内ピカデリー2で行われ、キャストの三浦友和、余貴美子、中尾明慶、吉行和子と蔵方政俊監督、阿部秀司プロデューサーが出席した。

"いい夫婦の日"にちなみ、「愛」の花言葉を持つバラで作られたパネルも登場した
左から、蔵方政俊監督、中尾明慶、余貴美子、三浦友和、吉行和子、阿部秀司プロデューサー 拡大画像を見る

映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は、中井貴一主演の前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010年)に続く、『RAILWAYS』シリーズ第2弾。仕事一筋だった鉄道運転士の滝島徹(三浦)は、定年を1ヵ月後に控えたある日、妻・佐和子(余)に結婚を機に看護師の仕事を再開すると宣言され口論となり、佐和子は家を飛び出してしまう。すれ違う夫婦が辿り着いた第2の人生とは――というストーリー。舞台は富山県の富山地方鉄道で、雄大な北アルプスを背景に、自分の人生を見つめ直す夫婦を描いている。

三浦は「お客さんの年齢層がこんなに高い舞台あいさつは初めて」と集まった多くの年配客を笑わせ、「来年の1月で還暦を迎えるので、身につまされる思いでした。起承転結のある激しいストーリーじゃないけど、家庭の中にこそドラマはある。皆さん、是非旦那さんや奥さんと一緒に観に来て下さい」とPR。余も「夜な夜な、現地の居酒屋に通いつめてました。もちろん、方言の勉強です(笑)。富山の方々は本当によくしてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。この映画をきっかけに、夫婦で語り合う機会が出来れば」とアピールした。

舞台あいさつが行われた11月22日は、"いい夫婦の日"ということで、夫婦円満の秘けつを聞かれた最年少の中尾は「僕からですか!? 23才でこの質問答えられる人はいないですよ」と困惑しながらも、「うちの両親は、いつも同じことで喧嘩してるんです。息子としてはイヤだけど、喧嘩も大事かなと思います」としっかり回答。一方、余と吉行は、先日発売された三浦の自伝『相性』を引き合いに出し「夫婦円満の秘訣は"相性"でしょ。えーと、おいくらでしたっけ?」と冗談まじりに回答すると、三浦は「相性は合っても努力はしないとダメだと思いますよ」と苦笑しながら"努力"も付け加えていた。

映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は、12月3日より全国公開。