映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の完成報告会見が22日、都内で行われ、主演の三浦友和、余貴美子、蔵方政俊監督、阿部秀司プロデューサーが出席した。

左から、蔵方政俊監督、余貴美子、三浦友和、阿部秀司プロデューサー 拡大画像を見る

同作は、鉄道にまつわる人々のドラマを描く『RAILWAYS』シリーズの第2弾。富山を舞台に定年を間近に控えた運転士とその妻の、第2の人生を描く。

企画の段階から作品作りに携わったという主演の三浦は「3カ月くらいに渡って、意見交換をさせていただきました。自分も来年の1月に還暦を迎えるのですが、この映画は"これからの人生を考える"というのがテーマ。今は子供向け、若者向けの作品が多いので、50代~60代の夫婦の方々が映画館に足を運ぶきっかけになってもらえたらうれしいです」と話し、「夫婦とは何かを語りあえる時間を持ってもらえれば」と訴えた。

また、余が「『相性』(三浦の著書)を読んで、私も夫婦というものを考えてみたいと思います」と話して笑わせると、報道陣からは「夫婦円満の秘けつは?」という質問が。三浦は「相性です!」と乗っかりつつ、「11月には31年目の結婚記念日がありましたが、プラスマイナスでいうと、プラスの方が多いんです」と答え、幸せだと感じる時については「テレビや映画、絵など、同じものを見て笑えたり、面白いと思える、そういったものの積み重ねて幸せと感じるように思います」と明かした。

同作は、心温まるストーリーのほか、雄大な北アルプスを背景に富山の風土を切り取った風景映像も見どころの一つ。三浦は「富山の県民性なんでしょうか、皆さんとても優しくて、ブータンのような県ですね(笑)すごく印象的でした」、余は「北アルプスの景色と電車が走っている風景が、夫婦の心情にとても合っていました。とても良い場所を選んで下さったと思います」とそれぞれがロケを振り返りながら、富山の魅力を語っていた。

映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は、12月3日より全国公開。