アンテナハウスは、同社のPDF総合ソフト「アンテナハウスPDFスイート 5」を発売する。ダウンロード版は21日より、パッケージ版は12月1日より出荷を開始する。対応OSは、Windows XP / Vista / 7、32/64ビットOSに対応し、VistaとProfessionalは64ビット版にSP1が以降が必要となる。パッケージ版の価格が19,740円、ダウンロード版の価格が15,540円。なお、製品は10ライセンス以上の導入用に最適なライセンス販売にも対応する。

「アンテナハウスPDFスイート 5は、同社PDFソフトのスイート製品に位置し、「瞬簡PDF 作成 5」、「書けまっせPDF 5 プロフェッショナル」、「瞬簡PDF バインダー 3(有償版)」、「瞬簡PDF 変換 7」、「PDF サイン」の5つのPDFソフトがひとつのセットアッププログラムで一括インストールできる。

「瞬簡PDF 作成 5」は、アプリケーションの印刷メニューからPDFを作成できる同社のPDF変換ドライバ「Antenna House PDF Driver」とOffice文書の一括PDF変換やファイル結合、ページ分割/抽出/削除からPDF標準セキュリティの一括設定/解除、ファイルの一括印刷など多機能なソフト。新バージョンでは、「DropBoxへ送る」、「Evernoteへ送る」、「メールに添付」、「コマンドを実行」など使い勝手を向上させるプラグイン項目が搭載されており、PDF出力時に人気のパーソナルクラウドと連携を図れる。

「瞬簡PDF 作成 5」に新搭載されたDropBoxやEvernoteとの連携機能

「書けまっせPDF 5 プロフェッショナル」は、官公庁をはじめ電子版申請書への正確な追記や図形の記入などに効力を発揮するソフト。口座番号やフリガナ入力のようなマス目への素早い入力から図形や画像などの挿入など細やかな機能を用いることができる。プロフェッショナル版では、PDFファイルに数式や計算を組み込むことが可能になり、請求書のような複数項目の金額入力も自動で合計金額や税込み額を算出させるなども可能になる。

マス目などへの正確な入力も素早く正確に行う「書けまっせPDF 5 プロフェッショナル」

「瞬簡PDF バインダー 3(有償版)」は、自動PDF作成機能や付箋の貼り付けなどの機能のほかに強力なバインド編集機能を搭載。元文書とPDFをバインドすることで、元文書が更新されるとこれを検出してPDFを更新するなど、PDFファイルの管理もスムーズに行える。同ソフトは無償版も提供されており、PDF作成・追記機能の有無で分かれる。

元文書とPDFをバインド。元文書を編集するとこれを検知し、PDFファイルも管理する「瞬簡PDF バインダー 3(有償版)」

「瞬簡PDF 変換 7」は、PDFファイルからOfficeファイルへの正確な変換が特徴のPDF変換ソフト。資料価値の高いPDFファイルからOFficeファイルへの精度の高い編集などを実現する。新バージョンでは、変換精度の改善、Excelへの変換時に縦書きテキストボックスを作成する処理、回転画像の変換処理、OCR処理での文字認識処理精度なども向上している。

PDFファイルからOfficeファイルへの編集が可能になる「瞬簡PDF 変換 7」

「PDFサイン」は、電子署名機能に特化したユーティリティとなり、PDF電子署名の付与、署名の検証を行えるPDFの見積書作成など、証明書や商用タイムスタンプサービスなど利用することで、PDFの改ざん防止やPDFファイルの信用担保を図る。

電子署名機能に特化したユーティリティ「PDFサイン」