Texas Instruments(TI)は、同社DSP「TMS320C66x」を基に、ミッション・クリティカル市場分野の性能および精度の標準を向上させることが可能なマルチコアDSP「C66x」ファミリを発表した。

ミッション・クリティカル分野向けシステム・アプリケーションの設計では、機能、信頼性および、使いやすさを考慮する必要があるが、同ファミリは1チップ上に固定小数点と浮動小数点の両演算機能を搭載することで、精度向上を図ることを可能とする10GHz DSP。

複数のDSP機能を1チップに搭載していることから、基板実装面積を縮小およびコストを低減、SwaP(サイズ、重量および電力)の困難を緩和するほか、全体的なクロックレートおよび消費電力の低減を実現し、システム性能を向上させることができる。

さらに、SRIO、PCIeおよびHyperlinkなどのインタフェース帯域幅の要件にも対応している。

なお、同ファミリのラインナップとしてはSDR、公共安全、およびブロードバンド・ラジオ・システム向けのアクセラレータを内蔵し、無線向けの1.2GHz動作の4コア・デバイス「TMS320C6670」や、レーダー・システムで行われるFFT向け製品などが用意されている。