ドワンゴ取締役 夏野剛氏(左)、ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューション ジェネラルマネージャー福田太一氏(右)

ドワンゴは14日、自社が運営する動画配信サービス「ニコニコ動画」にて映画の配信をスタートする旨を発表、記者会見を行った。

14日13時にスタートした新しい映画配信サービスは公式動画配信サイト「ニコニコチャンネル」内に追加された"映画"カテゴリ内で展開。好きなタイトルを好きなタイミングで視聴できる都度課金型のVOD、一度購入すると無期限で視聴できるESTの2タイプの課金体系が用意されている。

15日24時からは「ニコニコ生放送」のシステムを利用し、コメント機能をフルに活かした視聴プログラム「ニコニコ映画上映会」がサービス・インする。記念すべき第1作目は同日Blu-ray、DVDが発売される『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』。

会見に臨んだドワンゴ取締役の夏野剛氏は「エンタテインメントをつきつめるとやはりハリウッド映画じゃないかと。そのハリウッド映画をコメント付けながら観ちゃえという人類史上、例のない鑑賞スタイルとなります。映画はコメントが載ることで2倍、3倍おもしろくなります」と断言。「ニコニコ映画上映会」は週4回前後開催していく。

今回のサービスにコンテンツ・ディストリビューターとして真っ先に手を上げたワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューションからはジェネラルマネージャーの福田太一氏が出席。「映画、テレビ制作共にハリウッドナンバー1、世界最大のエンタテインメントスタジオであるワーナー・ブラザースですが、本社もニコニコ動画には大変注目していました。最大の作品である『ハリー・ポッター』発売日とサービス開始日が重なったことはとても光栄です」とコメント。ローンチタイトルは『豆腐小僧』『インセプション』『ダークナイト』『チャーリーとチョコレート工場』など100作品にものぼり、今後は『スーパーナチュラル』や『ゴシップガール』といったTVドラマシリーズも随時投入していく予定だという。

無期限で視聴できるESTはダウンロード形式ではないためコメントは常に最新のものが見られるという

気になる料金だが、夏野氏はまず「すごい高いです」と前置きした上でVODは基本価格が新作400円・旧作300円、ESTは1,000円からの価格設定であると発表(プレミアム会員・一般会員で同一価格)。「ニコニコ映画上映会」は、ニコニコ動画プレミアム会員は新作100円・旧作50円の優遇価格が適用される(一般会員:新作400円・旧作300円)。