日本IBMは11月11日、ネットワーク機器向けOSの新版「IBM Networking OS 6.8.1」をリリースしたと発表した。ネットワークの構成管理を自動化する次世代通信規格「OpenFlow」に対応させている。

オープンフローは、従来ネットワーク機器が持つ経路選択機能とデータ転送機能を分離し、経路選択機能をサーバーに移行することで、サーバーに搭載したソフトウェアから通信経路を決定できる通信規格。サーバーからネットワーク全体を集中管理でき、物理的にネットワーク機器を変更したり手作業で設定を変更したりすることなく、自動的に制御できる。

新版は、同社のネットワークスイッチ最上位機種「IBM BNT バーチャル・ファブリック 10Gb G8264」向けに同日から同社Webサイトにて無償提供されている。

なお、G8264は、最大64個の全ポートで毎秒10Gビットの転送を実現するデータセンター向けネットワーク・スイッチ。筐体全体では毎秒1.28テラ・ビットの伝送能力を備え、オープンフロー対応の製品の中では最速になるという。

IBM BNT バーチャル・ファブリック 10Gb G8264