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メモリの少ないPC、特にノートPCのように購入後のメモリ増設に制限のあるハードウェアを使用している場合、OSが消費するメモリを必要最小限に抑えたいというのは誰しも思うことだろう。特にアプリケーションを起動したり操作するごとに、ゴリゴリとスワップアウトするような状態では、省メモリ化は切実な問題となる。

Make Tech Easierに「How to Prevent Windows 7 From Using So Much Memory」として、Windows 7のメモリ使用量をちょっとでも削減する方法が紹介されている。ここで紹介されているのは「Superfetch」と呼ばれるメモリへのキャッシュ先読みサービスを停止させる方法。見かけ上のメモリ使用量は変わらないが、実際にキャッシュとして利用されるメモリ量が減ることになる。

コントロールパネルから「システムとセキュリティ」「管理ツール」を選択して、「サービス」をダブルクリック。

起動してくるダイアログからSuperfetchを選択し、サービスの停止と自動機能の中止を設定する。

Superfetchの機能を無効にするには、コントロールパネルから「システムとセキュリティ」「管理ツール」を選んで「サービス」をダブルクリック。起動してくるダイアログから「Superfetch」サービスを探して、サービスの停止とスタートアップ手段を手動へ変更する。元に戻すにはサービスを開始するとともに、スタートアップ手段を「自動」へ戻せば良い。

ただし、こうした省メモリ化の設定はパフォーマンスとのトレードオフの関係にあることに留意しておく必要がある。OSとしては常にメモリを最大限に利用していた方がパフォーマンスを発揮しやすい。このため、無駄に空きメモリがある状態は性能を発揮できていない可能性がある。しかし、特定の状態にメモリを割り当てすぎると、アプリケーションの起動などでスワップアウトが発生し、もっさりとした体感を得ることにもなる。このあたりはケースバイケースで異なるが、必ずしも見かけ上のメモリ使用量を減らすことが優れた設定ではないことには留意しておく必要がある。

Windows 7のSuperfetchはアプリケーションの起動などで効果を発揮することが多く、メモリを潤沢に持つPCの場合には、サービスを無効化することは逆効果になる可能性がある。この設定はあくまでもメモリ容量が少なく、アプリケーションの起動などでスワップアウトを何度も体験しているようなケースで試すべき方法といえる。