米Appleは11月8日(現地時間)、同社のiOSデバイス向けアプリ「Apple Store」のバージョン2.0の提供を開始した。新バージョンでは「Personal Pickup」「EasyPay」という新機能をサポートする。これらは米国のみのサービスではあるが、店員を介さずにアプリのみで買い物が行えるという面白い試みだといえるだろう。
Personal Pickupは、アプリ内で購入した商品を実店舗で直接受け取れる仕組み。Appleによれば多くの商品は1時間以内に受け取り可能状態にすることが可能だという。
もう1つの面白い機能がEasyPayで、購入の際に店員に商品を渡すことなく、直接自分で商品のバーコードをスキャンし、購入処理まですべて行えてしまうところがポイントだ(ただし、この仕組みで購入できる商品はアクセサリなど限定されるようだ)。最近、Apple Storeではすべての店員がiPhoneをベースにした簡易POS端末を持って接客にあたっており、レジに商品を持っていかずともアクセサリ程度であれば近くの店員に依頼して購入処理まで行え、レシートを電子メール送信してもらうことが可能だ(このPOSも「EasyPay」と呼ばれているらしい)。アプリ版EasyPayサービスはこれをさらに一歩推し進め、店員を呼ばずとも自分で購入処理が行えてしまう。証拠となるレシートは電子メールで送信されてくるため、購入を証明する必要があればそれを提示すればいい。
なお、EasyPayについてはiPhone 4またはiPhone 4Sのみの対応となっており、iOS 4.2以上の導入が必要だという。