NECディスプレイソリューションズは、業務用液晶ディスプレイの新商品として、フルHD(1,920×1,080ドット)対応でデジタルサイネージ用途に最適な、46型高輝度モデル「MultiSyncR LCD-X462HB」と、55型のエントリーモデルの「MultiSyncR LCD-V551」を12月5日から順次出荷すると発表した。価格はオープン。

「MultiSyncR LCD-X462HB」

「ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)」、「ピクチャー・アウト・ピクチャー(POP)」に加え、画面中央から均等に分割して左右に同じ大きさの画面で表示する「サイド・バイ・サイド」のほか、電源ON/OFFを自動管理する「スケジューリング機能」を搭載する。

「MultiSyncRLCD-X462HB」は、輝度1,500cd/平方メートルの液晶ディスプレイ(LCD-V551は450cd/平方メートル)で、明るさ不足で設置が難しかった場所でのデジタルサイネージの利用に対応する。また、オプションの屋外ケーシング(ST-46HS10V)、エアーフローファン(KT-46FN10L)により、屋外やショーウインドウでのサイネージ用途でも使える。

いずれも同社独自のオプションスロットを標準装備し、SBC(Single Board Controller)やメディアプレーヤボード等を装着させることで、外付けPCを不要とするスリムなデジタルサイネージ環境を構築することができる。また、LCD-V551においては、オプションのスロットボード変換アダプタ「SB-02AM」を装着させることで、OPS規格準拠SBCにも対応するスロットとして使用することもできる。

エントリーモデルの「MultiSyncRLCD-V551」は、10W+10Wステレオスピーカ内蔵により音声付きのデジタル広告のほか、テレビ会議用途にも利用でき、内蔵センサーが周囲の明るさを検知して、明るさに合わせて設定した輝度に自動的に調整するAMBIENTモードを搭載する。

そのほか、LCD-V551はDVI-Dの入出力端子を装備し、DVI-D端子接続によるデジタル信号によるディジーチェーンが可能なほか、冷却ファンの設定モードを「ON/AUTO」の2モードから選択でき、使用状況や使用環境に応じてファンの騒音に配慮した設定が可能。

いずれも視野角は、左右/上下ともに178度、コントラスト比は3,500:1、入力インタフェースはDisplayPort(HDCP対応)、DVI-D(HDCP対応)、D-Sub、BNC×5、RS-232C、10/100BASE-TX LAN、RCA端子、S端子、コンポーネント入力、HDMIなど。外形寸法/重量は、LCD-X462HBがW1055.4×H608.6×D140.0㎜/約31kg、LCD-V551がW1317.8×H775.8×D118.9㎜/約38.4kg。