パソコンショップ『ドスパラ』を運営するサードウェーブは8日、PCブランドの新コンセプト「ドスパラPC」を発表し、同日より製品販売を開始した。「ドスパラPC」は、メールの送受信やWebサイトの閲覧といった、生活の中の一般的な利用をするパソコンユーザーに向けたもので、製品ではシンプルさと使いやすさに主眼を置いている。

「ドスパラPC」を発表するサードウェーブ代表取締役社長の尾崎健介氏

発表会の会場にて。ゲストとしてタレントの川村ゆきえさん、噺家の柳家三之助さん、経営コンサルタントで声優、コメンテーターでもあるショーンKさんのトークショーも行われた。3人とも、いちユーザーの視点から、シンプルな「ドスパラPC」への期待を語る

「ドスパラPC」は、一般的なパソコン利用者向けに特化した、シンプルで使いやすいパソコンを目指すPCブランドの新コンセプトで、同コンセプトに基づいた製品シリーズの新規ラインナップを発売する。ドスパラではこれまで、ゲームや、グラフィクス、映像編集などの用途でPCを利用する、専門性の高いユーザー向け製品で支持を受け、成長してきていたが、新たに、専門性が高いユーザー以外に向けた製品も強化する方針をとることとなった。

これまでドスパラの成長を支えてきたのは、画像にあるような専門性の高い製品

同社によると、同方針と、今回のブランド新コンセプト発表の背景には、パソコンが職場や家庭で広く普及し、技術的に詳しくなくても、自分にとって使いやすいパソコンを自身で選ぶことができる時代になったこと。また、今回の新コンセプトを策定するにあたり、一般のパソコンユーザーを対象にアンケート調査を実施し、その結果、ユーザーはシンプルさなどを求めているとわかったこと。それらのことが、今回の発表に繋がったとしている。

調査会社のイードの協力で、アンケート調査を実施

その結果、ユーザーは、プリインストールソフトだらけのてんこ盛りPCでなく、シンプルなPCを求めていることが判明

以上のことから、今回の「ドスパラPC」のコンセプトがうまれた

「ドスパラPC」 本日発表製品のラインナップ概要

デスクトップでは、省スペースなスリムタイプ筐体の「Prime Slim Magnate」(スリムマグネイト)と、拡張性に優れたタワータイプ筐体の「Prime Magnate」(マグネイト)の2シリーズをラインナップする。各製品のラインナップ詳細はこちらの同社リンクを参照いただきたい。共通の主な特徴は以下の通り。

  • 構造がシンプル。スペックに対し、お値打ちな製品を提供。
  • 高速化を追求したユニークなSSDモデルなど、基本モデルとして8モデルを設定。
  • いずれのモデルにも、最新の第2世代インテル Core ファミリーのプロセッサーを搭載。ストレスの無い動作環境を提供。
  • 省スペース型ケースや大型ディスプレイなど、幅広いオプションを選択することが可能。

「Prime Slim Magnate」の筐体

「Prime Magnate」の筐体

ノート製品は「Prime Chronos」(クロノス)のブランドで展開し、ラインナップ詳細はこちらの同社リンクを参照いただきたい。共通の主な特徴は以下の通り。

  • すべてのモデルに光沢ワイド液晶を搭載。ディスプレイサイズは15~17インチから選べる。
  • フルHD液晶やSSDモデルなど、基本モデルとして15モデルを設定。
  • Microsoft Office Home & Business 2010を標準搭載。
  • すべてのモデルにHDMI出力を装備。
  • ハイビジョンテレビに接続して、迫力ある映像を楽しむことができる。
  • すべてのモデルにBluetoothを搭載。マウスなどの入力機器やオーディオデバイスなど、最先端の無線環境を利用することができる。
  • 最上位機種「プレミアム」には、書き込み可能なブルーレイドライブを搭載。

「Prime Chronos」のラインナップ

また将来製品として、大容量SSDとWindows OSの搭載が特徴のタブレットPCも予告

「ドスパラPC」用の新たなポータルサイトの立ち上げや、店頭でのキャンペーン施策も発表された