電通は、ソーシャルメディア上でのアクティブユーザー層を対象に、友達関係に関する意識調査「SNS100友調査」を実施し、その結果を11月2日に公開した。

Twitterなどのミニブログ、mixi、Facebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用している関東圏の15歳から37歳までの約1万3千人に、ソーシャルメディア上での友達の数についてインターネットで予備調査を行い、その中から100人以上と友達登録をしている800名にソーシャルメディアの友達意識について調査したもの。なお、予備調査で100人以上友達がいると回答したのは全体の14%。

同調査によると、調査した800名は平均で256人の友達がいて、12のコミュニティに参加しており、従来の現実生活における友達に加えてソーシャルメディアでの新しい友達の存在が、個人の交流範囲を大きく広げてきていることがわかったという。

交流の仕方に関しては、Twitterなどミニブログでは6割以上の友達と「ネットだけの交流」。これに対してmixiなどSNSでは8割近くが「現実でも交流」があると回答している。

また、参加しているコミュニティは「趣味」つながりがトップで65%。ネットでの付き合い方は「なるべく空気を読む」が44%となっている。ソーシャルメディアでは、現実生活での接触が少ない分、共通の趣味や関心ごとで結びつき、お互いの同質さを確認しあうことが出発点になっていることがうかがえるという。

情報の発信についても、ミニブログでは94%が他人の発言を引用したことがあり、しかも自分のコメントを付けずに「そのまま引用」する割合が60%と回答している。その理由も62%が「ただ伝えたい・共有したい」と回答し、引用した内容で友達と盛り上がったり、共感できたときに喜びを感じているという。

ソーシャルメディア上での個人情報の公開では「顔写真の公開」を38%の人が問題ないとし、特に若い世代になるほど積極的に個人情報を公開する傾向がみられるという。同社では、見知らぬ仲間と出会うために、効果的な個人情報の公開が必要になり、プライバシー意識に変化をもたらしていると考えられるとしている。

なお、発表内容は同社WebサイトでPDFが公開されている。