ゼットエムピー(ZMP)は11月1日、1kHz(1000分の1秒)での計測が可能なOEM向けセンサモジュール「e-nuvo IMU-Z OEM」の販売を開始することを発表した。同日より受注を開始している。

e-nuvo IMU-Zは加速度3軸、ジャイロ3軸、地磁気3軸の計9軸を有するワイヤレスモーションセンサで、2010年に発売を開始。サイズは28mm×43mm×10mm、重量は10gという小型軽量な点が特徴の1つだ。身体の3次元動作計測(モーションキャプチャ)や、車両やロボットなどの移動体の挙動・姿勢の計測などに主に利用されている。

今回、より高いサンプリング周波数での計測ニーズに対応するため、1kHzまでの計測に対応したe-nuvo IMU-Z OEMをリリースすることとなった。

BluetoothはVer.2.0+EDRクラス1を採用し、無線通信距離は最大100m、通信速度は最大921.6kbpsとなる。また、CANによる有線通信も可能。

e-nuvo IMU-Z OEMは、その名の通りOEM向けとして基板単体で提供し、プロトコル(BluetoothおよびCAN)の公開により、各種機器・デバイスへの組込みを行える仕組みだ。

価格は、センサモジュール1個と評価ソフトウェアがセットになった「e-nuvo IMU-Z OEM スターターキット」が一般向けが26万2500円、アカデミック向けが15万7500円。OEM販売価格は、1~9個の場合8万円/個、10~100個の場合5万円/個、101~1000個の場合3.5万円/個となっている。

画像1。9軸ワイヤレスモーションセンサ「e-nuvo IMU-Z OEM」。1kHzでの計測が可能だ