OKIデータは、A3カラーLEDプリンタの新商品「C841dn」、「C811dn」、「C811dn-T」の3機種の販売を開始、2012年1月より出荷すると発表した。価格は、それぞれ260,400円、144,900円、174,300円。なお、「C811dn-T」は、「C811dn」の標準給紙容量を430枚を、セカンドトレイをセットにすることで980枚に拡張したモデル。

「C841dn」

「C811dn」

印刷スピードはいずれも毎分35枚(A4ヨコ、カラー/モノクロ)で、自動両面印刷、100BASE-TX対応LANを搭載する。解像度はC841dnが1,200×1,200dpi、C811dn/C811dn-Tが600×1,200dpi。標準の給紙容量は、C841dn/C811dnが430枚、C811dn-Tが980枚。外形寸法/重量は、C841dnがW449×D552×H360mm/約32kg、C811dnがW449×D552×H360mm/約32kg、C811dn-TがW449×D552×H498mm/約39kg。

新製品の開発のポイントは、「ユーザービリティ」、「パフォーマンス」、「エコロジー」の3点だという。

新製品開発のポイント

ユーザービリティでは、横449×奥行552mmの世界最小の設置面積(A3カラーLED/レーザープリンタにおいて。2011年10月現在、同社調べ)のコンパクトボディを実現したほか、筐体内部に斜め10度の傾斜をつけることで、消耗品交換がよりスムーズとなり、さらに交換頻度の高い黒トナーカートリッジは、本体上部カバー全体を開けることなくフロント部の開閉のみで、手早く簡単に交換が行える。操作パネルでは、LCDパネルの表示の見直しやヘルプボタンを搭載している。

筐体内部に斜め10度の傾斜をつけ、部品の配置を変えることで世界最小の設置面積を実現

操作パネル

パフォーマンスにおいては、ウォームアップ時間を新開発の定着器を採用し、従来機の半分以下の32秒に短縮している。

エコロジーでは、OKI データ独自の環境対応「Green ASIC」を搭載、従来0.9Wだったスリープモード時の消費電力を0.7W未満にしたほか、パワーセープモードへ切り替わる「節電ボタン」を操作パネルに配置。また、自動で電源をオフにするオートパワーオフ機能を搭載している。これらにより、TEC値も40%減の2.9kWhを実現した。

エコロジー

同社では、これまで5年間修理代無償のCOREFIDOを提供してきたが、今回の新製品ではこれらをさらに拡張し、修理代に加えて5年間修理部品も無料にする第2世代COREFIDOを提供する。これらは、COREFIDOシリーズのメンテナンスの容易さを活かし、定期的に交換が必要なメンテナンス品をユーザー自身で交換することを前提に提供する。対象部品はベルトユニット、定着器ユニット、給紙ローラーセット。また、消耗品に対するポイント制度も新たにスタートするという。なお、ポイント制度についての詳細は今後決定する。

メンテナンス品の5年間無償保証も開始

OKIデータ 代表取締役社長の杉本晴重氏

OKIデータ 代表取締役社長の杉本晴重氏は、国内の2011年度上期の業績について、「プリンタ、複合機の販売台数は前年同期比130%の成長を遂げ、ドットインパクトプリンタを除くLEDプリンタ、複合機については前年同期比146%と飛躍した。また、国内の販売シェアも2009年度上期の4%から2011年度上期には8%と倍増させている」と好調な業績をアピール。2011年度下期には。国内の販売シェア10%を達成したいとした。

国内の2011年度上期のプリンタ、複合機の販売台数

プリンタ国内の販売シェアの推移

なお、タイ工場の洪水被害については、生産拠点を中国と福島、タイの他拠点に移すことで、生産にはほとんど影響は出ないという。

イメージキャラクターは今回も菅野美穂さん