オリンパスは、顕微鏡用デジタルカメラ「DP73」を発売し、11月28日から日本で、その後海外で順次発売すると発表した。価格は175万4,000円~。

同社生物顕微鏡「BX53」とのシステム構成例

同社工業顕微鏡「BXiS」とのシステム構成例

「DP73」は、2008年7月に発売した「DP72」の後継機で、生物顕微鏡および工業用顕微鏡に組み合わせて使用することができる。201万画素のカラーCCDを画素シフトすることで、「DP72」で最大1,280万画素だった撮り込み画像サイズを最大1,728万画素まで高め、従来の1画素1色(3×3)の画素シフトに加え、1画素で3色(RGB)の画像取得を可能にした3CCDモードの採用により、より解像力の高い画像を取得することができるという。また、解像感の劣化につながる偽色やモアレを抑えるため、同社のデジタル一眼レフカメラにも使用されている技術「ファインディテール処理」を採用した。

AdobeRGBをサポートし、新色再現アルゴリズムを搭載し、これまで表現が難しかった茶・青・紫などのわずかな色の違いも再現。また、回路系ノイズの低減、画像処理の最適化などを図ることにより、ISO100~1600の高感度撮影の実現と、ノイズの少ない、明るく鮮明な蛍光画像を取得することができるという。

そのほか、同社の顕微鏡用デジタルカメラで初めて、画像の領域ごとに明るさやコントラストを調整する機能であるトーンカーブやゲインを最適化する「WiDER」を採用した。これにより、白とびや黒つぶれのない階調表現を実現できるという。

撮像素子は1/1.8型201万画素カラーCCDで、スキャン方式はプログレッシブスキャン方式。レンズマウントはCマウントで、画素サイズは、4,800×3,600、2,400×4,800、1,600×1,200、800×600。ISO感度はISO 100/200/400/800/1600相当。