Intersilは、3.3V単一電源で動作し、回路電流が5mA(155mW)と小さい、低ノイズかつ広帯域の差動アンプ「ISL55211」を発売した。

同製品は、同社の14ビット A/Dコンバータなどの基本性能に与える影響を最小限に抑えながら駆動できる低歪み高速差動アンプ。ゲインは2x、4x、および5xの3種類のいずれかの固定ゲインに設定可能で、いずれのゲイン設定でも、1.4GHzの帯域が確保されるとともに、出力ノイズは10nV/√Hz未満に抑えられるという。

また、電源電流を400μA未満に抑えるパワーシャットダウン機能を備えており、シャットダウンモードのときは、接続されているA/Dコンバータの保護と通常モードへの復帰に要する時間の短縮を目的として、出力はコモンモード電圧でバイアスされる。

なお、同製品は16ピンの3mm×3mmTQFNパッケージで供給され、1000個受注時の価格は3.75ドルからとなっている。

差動アンプ「ISL55211」