英Paragraph Publishingが実施しているWORLD BEER AWARDSにおいて、2011年の受賞ビールがこのほど発表された。

WORLD BEER AWARDSは毎年開催されているビールコンテストで、ヨーロッパ、アメリカ、アジア地域のビールを対象に、ペールエールやスタウト、ラガーなどビールのスタイルごとに部門を設け、1位を発表している。

WORLD BEER AWARDS 2011 Webサイト

2011年の発表においては、鎌倉ビール、富士桜高原麦酒(富士観光開発)、田沢湖ビール(わらび座)、サンクトガーレン、プレストンエール(ホンダ産業)、大山Gビール(久米桜麦酒)が部門1位を獲得した。

なお、全部門における1位は、ドイツのヴァイエン修道院で創業し千年以上の歴史を持つという、ヴァイエンシュテファナーのヴィタス(WEIHENSTEPHANER VITUS)が選ばれている。

鎌倉ビール醸造「鎌倉ビール 花」

サンクトガーレン「YOKOHAMA XPA」

ブラウンダークエール(Brown Dark Ale)部門の1位は、鎌倉ビール醸造「鎌倉ビール 花」。コクがあり甘みを感じさせる味に香ばしさが加わった同ビールは、JCBS(Japan Craft Beer Selection)においても2年連続の入賞となっている。

フレーバーラガー(Flavoured Lager)部門の1位は、富士観光開発の「富士桜高原麦酒 ラオホ」。麦芽を乾燥させる際にスモークし、独特の味と香りが楽しめる同ビールも数々の賞を受賞している。

アルトビール(Altbier Pale Ale)部門の1位は、わらび座の「田沢湖ビール アルト」。ちなみに、同社のアルトには、男鹿和雄氏によるイラスト、鈴木敏夫氏による題字という特別ラベルのボトルも販売されている。

IPA(IPA Pale Ale)部門の1位は、サンクトガーレンの「YOKOHAMA XPA」。横浜市のオフィシャル水「はまっ子どうし」を源泉から汲み上げて仕込水として使用し、苦味のきいたビールとなっている。

グレーンオンリー・ウィート(Grain-only Wheat Beer)部門の1位は、久米桜麦酒の「大山Gビール ヴァイツェン」。小麦を使用し、バナナを思わせるフルーティーな香りが特徴。

エクスポートスタイル(Export Style Stout & Porter)部門の1位は、ホンダ産業の「プレストンエール アイリッシュエール」。麦芽を通常の1.5倍投入し、深い味わいと上品でほのかな甘みに仕上がっているという。

また、これらの部門1位以外にも、アジア地域での各1位に選ばれたビールもあり、WORLD BEER AWARDSのWebサイトに一覧が掲載されている。