IDC Japanは10月31日、国内クラウドコンピューティング向けソフトウェア市場予測を発表した。同市場は、パブリッククラウドおよびプライベートクラウドで使用されるソフトウェアの売上額規模となる。

同社によると、2010年のパブリッククラウド向けソフトウェア市場は前年比16.0%増の962億9,100万円、プライベートクラウド向けソフトウェア市場は同38.0%増の470億1,300万円だった。2015年のパブリッククラウド向けソフト市場は2,194億3,900万円、プライベートクラウド向けソフト市場は2,125億9,900万円になると、同社は予測している。

2010年の国内ソフトウェア市場において、パブリッククラウド向けソフト市場は4.5%、プライベートクラウド向けソフト市場は2.2%だった。両市場ともに、ベンダーシェアのトップはマイクロソフトが獲得した。

パブリッククラウド向けソフトウェア市場は、アプリケーション市場が牽引し、SaaSで先行しているCRMアプリケーションやコラボレーティブアプリケーションに加え、ERM(Enterprise Resource Management)アプリケーション市場が今後成長していくと同社ではみている。

プライベートクラウド向けソフトウェア市場は、その構築に必要な仮想化ソフトウェアやOS、システム/ネットワーク管理ソフトウェアを中心とするシステムインフラ市場が成長を牽引していくという。

国内クラウドコンピューティング向けソフトウェア市場予測(2010年~2015年) 資料:IDC Japan