計測機器ベンダ大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、同社の、「Agilent InfiniiVision(インフィニビジョン) 3000Xシリーズ オシロスコープ」向けに、オプションの任意波形発生機能と、5種類の解析アプリケーションを発表した。任意波形発生機能を使えば、オシロスコープで捕捉した波形をそのまま波形発生用ファイルに変換して、オシロスコープ1台でスティミュラス/レスポンス試験を簡単に行うことが可能となるという。

このオシロスコープと任意波形発生機能の統合というソフトウェア・アップグレードは、「WaveGen 20 MHzファンクション・ジェネレータ オプション」に含まれており、同オプションがあれば追加コストなしでアップグレードすることが可能だ。同アップグレードによる任意波形発生ソフトを使うと、オシロスコープで捕捉した波形を即座にスティミュラス用ファイルに変換することが可能となるほか、捕捉した波形をオシロスコープ上で編集することも可能となる。さらに、BenchLink Waveform Builder Proを使用することで、パソコン上で独自の波形を簡単に作成することも可能になるという。

なお、今回のリリースにより提供されたソフトは以下のとおり。

  • DSOX3PWR:電源電圧変動除去比試験など、各種電源演算&解析機能ソフトウェア
  • DSOXADVMATH:演算用関数やフィルタなどの高機能演算ソフトウェア
  • DSOX3VID:最新のHDTV規格に対応したトリガ、IREグリッド、カーソル機能と、3000Xシリーズの持つ100万波形/秒の波形更新レートを融合
  • DSOX3AERO(MIL-STD 1553およびARINC 429)、DSOX3FLEX(FlexRay)プロトコル解析:ハードウェア支援プロトコル・トリガ、強力検索・ナビゲーション機能付きディスプレイソフトウェア

「Agilent InfiniiVision 3000Xシリーズ オシロスコープ」の外観