東京急行電鉄(東急電鉄)は、社員が業務で使用した交通費を会社に申請する際に提出する交通費精算書を簡単に作成するシステム「乗り降りログ」を開発し、10月よりサービス申込受付を開始すると発表した。

このサービスは、Suica付社員証やPASMO付社員証等を導入した企業向けサービスで、Suica付社員証・PASMO付社員証等をPCの読取端末に「タッチ」するだけで、社員情報の登録や乗降データの読み取りを行い、交通費精算書を作成する。SuicaとPASMOの利用可能エリアであれば履歴が収集できる。

利用イメージ

また、「乗り降りログ」のサービス提供開始にあわせて、JR東日本は「乗り降りログSuica」を、東急電鉄は「乗り降りログPASMO」を発行。「乗り降りログSuica」・「乗り降りログPASMO」は、Suica付社員証・PASMO付社員証と同様「乗り降りログ」や各種IC認証に利用することができるが、社員証として使用しないので、券面への社名等の印字を必須としていないのが特徴。

「乗り降りログ」は、実際に「乗り降りログ」を利用した人数を各月ごとに集計し、利用した人数分だけ課金する料金体系をとっている。また、「乗り降りログ」を導入するにあたり必要なものは、「インターネットに接続可能なPC」「ICカードリーダーPaSoRi」「Suica付社員証」または「PASMO付社員証」(もしくは「乗り降りログSuica」または「乗り降りログPASMO」)の3点で大きな設備投資は不要。

交通費精算書作成の際は、インターネットで「乗り降りログ」専用サイトにアクセスし、交通費精算書をプリントアウトする。その際、私用での利用など不要な履歴の削除、足りない履歴の追記、「○○会社訪問」など、摘要の追記が可能。

また、交通費精算書のフォーマットは、有償でカスタマイズすることができ、CSV出力も可能だという。