十和田観光電鉄は11月5日、旧型電車による臨時列車「とうてつレトロ号」の特別運転を実施する。七百(しちひゃく)駅ではミニ撮影会も行われる。

「とうてつレトロ号」に使用されるモハ3401(写真左)とモハ3603(同右)

「とうてつレトロ号」に使用されるのは、同社オリジナル車両のモハ3401と、元東急電鉄車両のモハ3603。青い森鉄道の八戸発三沢行の電車に接続し、「とうてつレトロ号」は三沢駅を12時20分に出発する。

七百駅では「とうてつレトロ号」の撮影会も

七百駅には12時32分に到着し、約1時間20分の停車時間中にミニ撮影会を開催する。13時55分に七百駅を発車した後、終点の十和田市駅には14時11分に到着。東北新幹線の七戸十和田駅、青い森鉄道の野辺地駅を経由するまかど温泉行のバスにも接続するダイヤとなっている。

「とうてつレトロ号」は、普通乗車券や「十鉄1日フリー乗車券」などで乗車可能。七百駅をまたぐ場合、乗車駅から下車駅までの通し運賃で利用できる。

なお、翌週の11月12~13日には、「とうてつグループふれあい感謝フェスタ」を開催。2日間にわたりレトロ電車や電気機関車が特別運転される予定だ。

同社の鉄道事業については、乗客の減少と収支の悪化に加え、沿線自治体の財政支援が困難になったことで、来年3月末をもって廃止し、路線バスに転換することが報じられている。同社が所有する旧型車両や貨車、電気機関車も、動態保存を維持するのは難しいとみられており、臨時列車の運転は旧型電車などの活躍が見られる貴重な機会となる。