インターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネットは、10月17日に開催された「Datacenter Dynamics Tokyo 2011」において、日本データセンター協会(JDCC)が主催する「フューチャーシンキング&デザインコンセプト・アワード」を受賞したと発表した。

同賞は日本のデータセンター業界での革新的・創造的発想に対して贈られるもので、さくらインターネットが2011年秋の竣工に向けて建設中の「クラウドコンピューティングに最適化した郊外型大規模データセンター、石狩データセンター」が受賞対象。

さくらインターネット 石狩データセンター外観イメージ

JDCCでは「北海道初の大型センターの建設」と「同地の気候を活用した外気冷房の全面導入、高電圧直流給電システムなどによる省エネルギー効果を高める工夫など」を高く評価し、竣工前での受賞となった。

さくらインターネット 石狩データセンターは、敷地面積が5万1448平方メートルで東京ドームの約1.1倍、建築面積は7091平方メートル。

画期的な電力効率をほこるHVDC給電システムや、北海道の低温な外気とサーバからの排熱を混合し、最適な温湿度の冷却風をサーバルームに供給して消費電力を削減するなどによって、PUE(電力使用効率: Power Usage Effectiveness)1.11を実現するとしている。

石狩データセンター外気冷房システムイメージ